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01/17  アムステルダム 

アムステルダムは、ユトレヒトから1泊2日で行ってきました。オランダは国土面積が小さいうえ、鉄道が充実しているので国内移動はとても楽です。

初日は『アンネの日記』で有名なアンネ・フランクが戦時中、ドイツ軍の迫害から逃れる為隠れ住んでいたアンネ・フランク・ハウスへ行きました。彼女は戦前ナチス台頭前の、不況に喘ぐドイツのフランクフルトで裕福なユダヤ人一家の次女として生まれましたが、その後ドイツ国内でナチスによるユダヤ人弾圧が激化した為、一家でアムステルダムに引っ越し、オランダにもドイツが進駐してきた後は、事務所の一角を改造し、約2年間隠れて住んでいたのでした。しかし、結局誰かの密告により捕えられ、一家はばらばらに強制収容所に送られ、彼女は15歳という若さでチフスにより亡くなりました。
地獄の強制収容所(別名:絶滅収容所ともいわれる)生活から唯一生還できた父オットー・フランクによって彼女の日記は戦後出版され、彼女の純粋な、しかし鋭い洞察力から書かれた日記は多くの感動を呼んだそうです。
一度家は取り壊されそうになりますが、アムステルダム市民が反対しアンネ・フランク財団を立ち上げ、今も博物館として残されています。

博物館は西教会のすぐ裏手、アムステルダム運河沿いにひっそりと残っていました。
アムステルダムにて アムステルダムにて アムステルダムにて 

写真撮影をする観光客が外にいなければ気付かず通り過ぎてしまいそうなくらいです。
もともとは父オットーの事務所であった建物をその裏側に隠れ家を作り、“表”と“裏”の通路は本棚でカモフラージュされていました。
当時は事務所で働く従業員に存在を気付かれないよう、昼間は水道を流すことも、トイレを流すことも、もちろん風呂に入ることも出来なかったそうです。2年間一切隠れ家から“表”に出れず、物音をたてることのできない生活。更には、食糧不足に悩み、常に密告の恐怖と隣り合わせの日々。考えただけでもストレスフルな生活であったことが想像できます。
多感な15歳には辛い2年間だったでしょう。彼女の部屋の壁に貼られた映画俳優のポスターやハガキ、雑誌の切り抜きが70年の時を経て、葛藤や希望といった彼女の感情を無言のうちに語りかけています。
博物館から“表”に出ると、明るく暖かい日差しが凍った運河に反射し、キラキラととても綺麗に見えました。
“この景色を2年間も見れずに、挙句強制収容所かぁ・・・。”
アムステルダムにて 

ユトレヒトに帰って友達に感想をもとめられました。
『テツヤはどう感じた??何を感じた??』
俺にとって、遠い異国の数十年前の悲劇は、正直ピンときません。もちろん可哀そうだと思いますが、簡単に『可哀そう。』というのは違う気がします。
ホロコーストで殺されたユダヤ人は計600万人。アウシュヴィッツ強制収容所跡に行ったことはありますが、彼らのドイツ軍から受けた迫害は尋常なものではありませんでした。

自分の民族を否定され、絶滅させられそうになる恐怖は計り知れません。

ドイツ敗戦から3年後、連合国の努力により生き残ったユダヤ人は安住の地としてパレスチナの地にイスラエルを建国しました。そして国連の定めた境界線を越えて、パレスチナに“侵入”し、勝手に境界線を作りました。そして今、ご存じの通り圧倒的な軍事力でパレスチナ人をねじ伏せています。現地でイスラエルの強引なやり方をこの目で見てきたので、ガザで起きていることを想像するのは難しくはありません。ニュースを見る度に、あの時の思い出が蘇ります。

彼らは被害者であり、今は加害者でもあるのです。
しかし以前の恐怖・絶望が彼らの頭上にトラウマとなって暗雲たる影を落としているのかもしれません。
以前に書いた様に歴史も複雑だし、とにかく人種問題は難しい(笑)。

『・・・自分が如何に恵まれているか再認識しました・・・。それしか言えないな。』
俺はこれしか返事できませんでした。非常にセンシティブな内容だし、何か言おうとすると俺の稚拙な英語では余計な誤解を招くかもしれません。



アンネ・フランク・ハウスの後は、元気を出そうと、オランダのアングラではありませんが、赤線地帯に行ってみました^^。
オランダは、ガンジャ・売春は合法です。町を歩いていても、カフェの前を通ると、ガンジャの匂いが漂ってくることはよくあります。
明るい昼下がりでしたが、薄暗い路地には超セクスィーな下着のみを身につけた綺麗なお姉さま方がたくさんいらっしゃいました。目が合うと、イヤラシイ目で誘惑してきます(笑)。
俺も単なるお猿さん。さっきまでのドンヨリした気分は吹き飛び、笑顔になっていました。
しかし、面白いのは観光客の女性も結構歩いていたことですね。日本で風俗街を女性が歩いているのは見かけませんが、こちらでは一つの観光名所なのでしょうか(笑)。
“一体彼女達はどう感じているのだろうか”
と興味が湧きました。


その晩は、オランダが誇る交響楽団コンセルトヘボウのコンサートに行ってきました。前から4列目中央。所々空席があったので、ほぼ最前列で、楽団員の顔がよく見えました。
演奏曲は俺でも知っている様な有名曲ばかりで楽しめました。
前半はウクライナ人ピアニストとのコラボ。最後は彼女のパートナーやら青年が参加して、3人が一つのピアノで同時演奏、すげぇ・・・(笑)。
演奏が終わると、会場は拍手の嵐で、ふと気付くと俺を除いた全員がスタンディング・オーベーションです。座っているのは見渡す限り俺だけで、観客だけでなく、楽団員やピアニストまでもがちらちらと怪訝そうな顔して見てきます(笑)。あんな体験初めて(笑)。
さすがに、景観を損ねると悪いので立っておきました。本当は座っていたかったんですけど、周りのプレッシャーに負けました(笑)。
スタンディング・オーベーションは恥ずかしいっす。
アムステルダムにて アムステルダムにて 

翌朝は寒さも幾分和らぎ、過ごしやすい1日でした。
宿からバス停に向かうと、幾つもクリスマスツリーが捨てられていました。ヨーロッパのあちこちで同じ光景を見ましたが、やっぱり気分良くないですね。一家に1本、相当な数の木が伐採され、こうして捨てられるのかと思うと、“宗教的儀式にこんな自然破壊いいの??”と思ってしまいます(笑)。ミュンヘンの大学生も、
『クリスマスは尊い日だけど、ある面では商業主義の産物だよ。街中買い物、買い物、買い物さ(笑)。』
これも一つの現実ですね。
アムステルダムにて アムステルダムにて アムステルダムにて 

トラムで向かった先は、博物館広場。目当てはゴッホ美術館です。
博物館広場はその名の通り、国立博物館・ゴッホ美術館・市立博物館が並んでいる広場で、近くには昨日訪れたコンセルトヘボウもあります。
アムステルダムにて アムステルダムにて 

ゴッホ美術館、良かった。すげぇ良かった。

芸術センス、-100の俺でも楽しめました。日本語のオーディオガイド付きで、彼の絵だけでなく、人生についても解説があり、一人の人間としてのゴッホを感じることができました。
俺が強く惹かれた点は、彼が若い頃から絵画まっしぐらだったのではなく、職を転々としながら、27歳になって初めて絵を描き始めた点です。積極的ではなく、むしろ消極的なキャリアのスタートに興味が湧きました。
普通、芸術家の人って輝かしい人生史があるじゃないですか。“あぁ~、才能があったのね。”みたいな(笑)。もちろん人知れず、他の人の何倍もの努力をしたのでしょうが、前提には彼らの才能は絶対にありますよね。
その点、彼はその後ほぼ独学で絵画を学び、晩年は病気(癲癇の一種といわれている)に苦しみながら、短銃自殺をとげる。彼が生存中は、彼の絵は評価されることはなかった。

そして、彼が当時ヨーロッパで流行していた日本美術に深い関心を示していたという点も日本人としては気持ちの良いものでした(笑)。
彼は日本を大絶賛していて、日本の様な場所を求めて、ヨーロッパ各地を転々としたそうです。彼が浮世絵を真似て書いた模写画もありましたが、不細工な漢字を見て、彼が必死に真似て書いていたことを想像すると、微笑ましかったです。
俺のお気に入りとしては、彼のキャリアとしては中盤以降の、フランスに移住してからの絵ですね。
風景画が主体ですが、とても綺麗でした。

いやぁ、久しぶりに楽しい美術館巡りでした。
ぽちゃムキンの一押しです。
実は後日、ゴッホの史跡巡りしてしまいました。後日ご報告!!

午後は、アムステルダム名物“運河クルーズ”。船内は閑散期なのかガラガラでした。
夏はさぞかし綺麗なのでしょうが、途中雨は降るし、正直いまいちでしたね(笑)。
船長さんの人柄が良かったのが救いです(笑)。
アムステルダムにて 

こんな感じの駆け足のアムステルダム観光でした。
おまけ:ゴッホ美術館に感動した後に、このハガキ(笑)。
アムステルダムにて 

『アムステルダム』
リンツ




もう少し早かったら、しっかり見たのに・・・、残念!!
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[ 2009/01/17 00:50 ] 旅行道中編~Netherlands | トラックバック(-) | CM(0)
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